1月20日に開かれた、 国際ホテル・ブライダル専門学校「WISH」の卒業制作発表会にお邪魔しました。春からホテルやブライダル、美容関係などそれぞれの業界に進む卒業生たちが、「新潟の業界活性化」をテーマに業界が抱える「人材不足」「集客力」「ナシ婚」の3つの問題点を挙げ、その解決策をコースごとに提案します。会場には卒業生の父兄の方たちをはじめ、卒業生が就職する式場やホテルの採用担当者など、たくさんの方たちが出席していました。
この発表会のタイトルは「Canvas(キャンバス)」。どの色にも混ざることができる「白」のキャンバスに、みんなの思いや考えを描いていくイメージだそうです。赤、黄、青のカラーもキーになっています。
キャンバスをテーマにしたウェルカムアイテムも発見!糸を使ったストリングアートですね。
テーブルの上にもカラフルなアイテムがありました。全テーブルに置いてあったので、生徒さんたちが何十個も作ったようですね。スゴイ!来場者をわくわくさせてくれる「おもてなし」の空間作り、さすがサービスをメインとしたホテル・ブライダル専門学校さんです。
発表の合間には、スイーツの提供もありました。これもキャンバスをテーマに、赤や青、黄色が入ったカラフルなゼリー。とてもおいしかったです♪
「人材不足」はサービス業にとっては、とても大きな課題です。これの解決策を提案するのは、「ホテルスタッフコース」と「葬祭ディレクター科」のみなさん。
「ホテルスタッフコース」はホテル業界の中でも特に、料飲部門の認知度の低さが問題ではないかという視点から、中学校への「出前授業」を提案しました。職場見学はよくありますが、企業が学校を訪れるという逆のパターン。なるほど、斬新です!
実際に中学校に出前出張を実施。飲食についての説明やレストランサービスの実演、グループワークなどを行いました。授業後には、料飲部門について中学生たちのほぼ全員が関心が高まったと回答したそう。これを続けていくことで、接客の楽しさを伝えられ、ホテルの料飲部門へ就職する人たちが増えるのではないか、離職率が減るのではないかと提案しました。企業が学校に来てサービスを実演してくれるという楽しい授業、これなら生徒たちの記憶に強く残ってくれそうですね。
続いて「葬祭ディレクター科」が葬祭業界の人材不足について発表しました。認知度の低さを課題とし、それを解決するべく「Master of Funeral 2018(葬祭男子コンテスト)」というイベントを提案。とてもおもしろそうです!
葬祭業界で働いている男性にエントリーしてもらい、一緒に働いてみたい人を投票。業界内で投票を行います。こちらが実際に行ったコンテストで1位から3位に選ばれた方々!エントリー項目には、勤続年数や仕事で大切にしていることだけでなく、休日の過ごし方なども!読んでいて楽しくなりました。このようなコンテストを行い、業界内外へ発信することで、関心を高め認知度を上げていきたいとのことでした。「佐川男子」という言葉も広まりましたし、「葬祭男子」も注目されそうですね!
「集客力」の問題点について解決案を発表したのは「海外ホテルコース」と「ブライダルビューティーコース」。「海外ホテルコース」は、新規顧客を呼ぶためには気軽に入れる環境作りが大切と考えイベントを企画。「ガタケット」と組み、ホテルを舞台とした「コスプレガタケットinイタリア軒」を開きました。
宣伝と集客にはSNSを活用。ダイレクトメッセージなども使えることから、イベント前にコスプレイヤーの疑問を解決することができたそう。時代に合わせたスタイルですね。世界的にも日本のコスプレは知名度が高まっているので、訪日外国人もたくさん集客できそうです。ターゲットを絞ったり、異色のコラボレーションを叶えることで、さまざまな角度からの集客が見込めるのではという提案でした。イベントを入り口にすることで、誰でも気軽に行くための良いきっかけにできそうですね。
「ブライダルビューティーコース」は、サービスに「ヘッドマッサージ」を+αすることで顧客を定着させ、集客できるのではないかというアイデア。ネイルサロンやヘアサロンで、ヘッドマッサージをオプションで導入するというものです。ヘッドマッサージはリフトアップや疲労回復の効果が短時間で得られるそう。リラックスできるだけではないんですね!
実際にステージで実演もしていました。とても気持ちよさそう!+αでメニューに追加して他店との差別化を図り、集客へつなげたいという提案でした。ヘッドマッサージなら場所も取らないですし、サービスの延長でできて良いですね。
入籍をしても結婚式を挙げない「ナシ婚」。この課題に取り組んだのは「ブライダルファッションコース」と「ウエディングプランナーコース」。「ブライダルファッションコース」は、「フォトウエディング」を提案しました。結婚式を挙げなかったカップルの「写真など結婚の形を残したかった」「親に花嫁姿を見せたかった」という心残りを解消できるというものです。
ロケーションや衣裳の内容など、多彩なプランを用意することでカップルの希望に応えることができ、ふたりらしい結婚の形を残していけるのではないかというものでした。
「ウエディングプランナーコース」は「エリアウエディング」を企画。地域全体で力を合わせて結婚式を作り上げることで、地元の人たちにも結婚式の魅力を伝えられ、結婚式への憧れを持ってくれるのではないかという考えです。
「ウエディングプランナーコース」では毎年津南町で「ひまわりウエディング」を行っています。ヒマワリ畑を舞台に、生徒さんが実際のカップルの結婚式をプロデュースするものです。新潟県内の自治体も取り込むことで、企業にもアプローチし、地域全体でエリアウエディングを盛り上げていくことができるのではないかという提案でした。エリアごとに異なる魅力を持っているので、さまざまな結婚式の形を伝えることができそうです!
すべてのコースの発表が終わり、最後は生徒全員がステージへ。これまでの先生や親御さんへ感謝を伝えるシーンでは涙も。とてもステキなフィナーレでした。みなさんのアイデアはこまちウエディングにとっても、すごく刺激になりました。ウエディングプランナーやホテルマン、美容スタッフなどさまざまな道へ進んでいくみなさんの活躍が、今からとても楽しみです!
取材したのはこちら→ 国際ホテル・ブライダル専門学校「WISH」
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