十日町市の松之山温泉にある「酒の宿 玉城屋」は、創業100年を越える老舗旅館。今春に「酒の宿」としてリニューアルオープンを果たしたということで、その魅力を探るべくお邪魔してきました!
外観はそのままですが、フロントの様子が明るく、きれいになったことが外からも分かります。
こちらがフロント&ロビー。和の雰囲気がありつつも、少しモダンなインテリアで統一されていて落ち着きます。昔ながらの雰囲気を残しつつ、清潔感があってステキ。※バリアフリー対応もしています。
こちらが、今回のリニューアルで新たにできた露天風呂付き和洋室「椿」です!「アートとお酒」をテーマにした部屋とのことで、和モダンな造りとなっています。もちろん、源泉掛け流し。
くつろぎのスペースが畳&円卓なのがうれしいですね。床はタモの木の名栗仕上げで気持ちいいんです♪ふたりでゆっくり過ごせそう。
よく見ると、ベッド脇の照明が日本酒の升になってます。オシャレですね!ベッドは高級ベッドメーカー・シモンズの中でも最上級のマットレスを採用しているので寝心地抜群。
食事は部屋食ではなく、ダイニングルームでいただきます。控えめな照明に木のぬくもりあふれるインテリアがピッタリ。
いくつかプランがありますが、私たちがいただいたのは日本酒×フレンチのペアリングコースです。お料理を手掛けるのはミシュラン二つ星で修業を重ねた栗山シェフ。新潟の食材の魅力を意外な組み合わせで芸術的に表現します。
ソムリエ&酒匠(利き酒師上位資格)でもある四代目の山岸さんが、一つひとつの料理に合うお酒を考えてくれて、しっかり解説もしてくれます。お酒好きの旦那さんはテンション上がること間違いなし!
こちらは乾杯酒。「Takachiyo 森のくまさん」という無調整生原酒に炭酸をブレンドした自家製スパークリング日本酒です。爽やかでほんのり甘い、すっきりとした一杯。
こちらはアミューズです。リエットなどかわいらしい一口サイズ。
2品目は切り干し大根のスープ。あっさりしているかと思いきや、意外と濃厚なこちらのスープに合わせるお酒は緑川酒造の「緑川 純米酒」でした。
3品目は「松之山の春」というメニュー。運ばれてきた時に「えっ、植木鉢??」とビックリ。旬の山菜がぎゅっと詰まっていて、下の方にはソースが敷いてあります。ペアリングのお酒は「あべ 緑 純米吟醸」。
4品目は「雪下人参と甘海老のムース ふきのとう」。私はコースの中でこのムースが一番好きでした!甘エビのうま味と、フレッシュなニンジンの風味、そしてふきのとうの繊細な苦みが絶妙なバランス。合わせるお酒は、「越の関 山廃純米大吟醸原酒 2006」でした。
5品目は「ホタルイカ 柑橘のソース」です。この柑橘のソース、酸っぱいかと思いきや、とても濃厚でまろやか!ふっくら火を通したホタルイカに良く合います。ペアリングに選ばれたのは「根知男山 純米酒」。日本酒の香りの良さが柑橘ソースを引き立てます。
さすが「酒の宿」…ペアリングが完璧。何よりお料理がおいしすぎる…!
旅館の夕食といえば、テーブルいっぱいに豪華なお料理が並んで「さあどうぞ!」というイメージですが、「玉城屋」さんはコース仕立てなので一皿一皿プロの解説を聞きながら、できたてをじっくり味わうことができます。
記念日や誕生日など、少し贅沢したい時にはいつもの温泉旅館もいいけれど、こういった個性のあるお宿を選んでみるのもアリですね!
まだまだ続く日本酒×フレンチのペアリングディナーコース。気になるメインディッシュ&翌朝の絶品朝食の様子は【後編】にてご紹介します♡
後編はこちらから!
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